タバコの体内反応はダイオキシンと同じ。

山梨大医工学総合研究部がマウスで実験








朝日新聞 7月14日 朝刊より抜粋。

タバコを吸うと、
猛毒ダイオキシンが
大量に体内に入った時と
同じ反応が細胞内で起こるーー。

こんな報告を、
山梨大医学工学総合研究部の
北村正敬教授(分子情報伝達学)らが、
米学術誌「キャンサー・リサーチ」1
5日号に発表する。

ダイオキシンは人の体内に入ると、
細胞にある受容体(カギ穴)に
カギが入るように結びついて
細胞を活性化させ毒性を発揮する。

北村さんらは、
タバコの煙とこのダイオキシンの
受容体とのかかわりに着目。

市販されている
タバコ一本分の煙を溶かした溶液を使い、
マウスの細胞の反応を調べた。

国の基準の164〜658倍の
ダイオキシンが
受容体に結びついた
状態にあたる活性が見られ、
タール量が多いと活性も高くなる傾向が出た。

さらに、
受容体に結合すると
血中に特殊な酵素が出るように
遺伝子を操作したマウスに、
タバコの煙を吸わせると、
24時間後に酵素の量が約5倍に増えた。

北村さんは、
「タバコと拘わっていると見られる
発ガンや妊娠異常等は
ダイオキシンの健康被害と似ており、
同じメカニズムが関与している可能性がある」
と話したようです。