骨セメントで36人死亡

読売新聞8/26記事より抜粋











リウマチや骨折の治療などで、
体内に埋め込んだ人工関節を固定する
「骨セメント」注入後に、
患者がショック症状を起こして
死亡するケースが、
2001年度から先月末までの
4年余りの間に計38人発生している事が
厚生労働省の調べで25日にわかった。

同省によると、
41人が急激な血圧低下などの
ショック症状を起こし、
うち36人が死亡した。

死亡した27人を含む
32人を解析したところ、
特に注意を要する
心疾患の既往歴が有る患者に
使われているケースが12例あった。

また、
副作用に素早く対応する
麻酔医が不在のまま
使用している例が4例有った。

骨セメントが原因とみられる死亡かは、
1990年度以降報告され、
96年度から2000年度には、
計30人が死亡している。

同省は、
医療機関に対し、
過去3回に渡って「安全性情報」を出し、
注意を呼びかけて来たが、
医療現場では軽視されて来た
実体が浮き彫りになった形だ。

事態を重く見た同省は、
再度注意を呼びかける事になった。

ただし、
使用実績から見れば、
死亡例の頻度数は低い事になると見ている。